③細かく仕切った箱
これは部品を1品毎に入れるためのウナギの寝床のように奥行きのある細かく仕切った容器です。
現在使用している棚に合うように設計しました。
升目の数は、縦7段x横24列=168個です。横方向に置いて使用します。
仕切りは、お菓子の箱などのように切り込みを入れた縦横の板を組み合わせる事で構成する事にしました。
ただ、奥行きがあるので切り込みをジグザグにする事で先端の落ち込みを無くすように考えました。
また、箱の面に接する部分は、面に切り込みを入れて仕切り板に設けた突起を刺し込む構造にしました。
このような箱の設計をした事が無かったので、組み立てになるまでミスに気づきませんでした。
それは仕切りの切り込みをジグザグにしたまではよかったのですが、縦横両方共にしてしまったためそのままでは組み立てられない状態になってしまいました。
仕方なく縦方向の仕切りの半数(1個おき)は2段分毎に切断し、差し込む事にしました。切断した所はそのままです。
この箱は部品点数が多い上に、切り込みの数も考えるのが嫌なほど多く、下書きをするだけでも大変疲れました。
同じ部品をたくさん作るので、1個作って型取りすればいいかと考えていましたが、そこは薄くて柔らかいプラスチックのため、切り込みを入れたりするとどんどん形状に柔軟性が現れて淵をなぞる事はできません。
仕方なく地道に1個ずつ下書きをして切り出して行きました。
最後の組立は結構大変でした。一旦組み上げてみて各所が微妙にばらつきが有り、バラして切り込みを深くしたりして調整する必要が有りました。
また、外周と奥の面への差し込みは数が多いため、どこが合わないために入らないのかを見極めるのが厄介でした。
この箱は基本的にははめ合わせだけで接着は予定していませんでしたが、微妙に寸法が違っていたりして合わない部分が出てきたので、梱包用透明テープで仕上げ処理をしました。
(11/4更新予定の<その4>に続く)